テニスの経験がないのにテニス肘だと診断される場合があります。
そもそもテニス肘とは、バックハンドを打つときにでる肘の外側(小指側)の痛みです。
これは、手首を返す(上に上げる)筋肉が全て肘の外側にくっついているため、繰り返す筋肉の負荷により使い過ぎ(オーバーユース)により炎症を起こします。
では、テニスをしたわけではないのに、なぜ同じような症状を出すのでしょうか?
それはテニスのバックハンドストロークと酷似した動きが生活の中に潜んでいるからです。
たとえば、同じような形としてはタオルを絞るときの動作です。
上の画像のような動き(右手に注目:右手首を上に返している)をする方はテニス肘になりやすく、鍋をふる料理人や、生地を扱う職人などにも同様なことが言えます。
また、意外に思われるかもしれませんが、最近では長時間のパソコン作業でもテニス肘になる方がいます。
手首を下に下げてキーボードを打つ人はいないかと思いますが、パソコンの文字入力をするときも同様に手首を上にあげます。
この繰り返しの動作で肘の炎症を起こしてしまいます。
痛みを我慢して症状がひどくなってくると、1.5lの大きいペッドボトルを片手でもてない、ドアノブを回す(開ける)動きで痛みがでるなど日常生活にいろいろな問題を生じます。
また、特にやってはいけないことは、痛みがある部分やその周りをマッサージする、手首を上に上げるストレッチを過度に行う、お風呂で温めるなどといった行為で痛みを増すことがあり、ほっておくと治り難くなることが多い症例になりますので注意が必要です。
ヒジ関節の治療、アイシング、テーピングによる固定、日常の使い方を工夫することで症状は改善していきます。
そして、肘の冷却はこう!!!!
アームレストを入れるとなお良いですよ。
【参考文献:窪田誠 / 阿部正敏 著 骨・筋肉・皮膚イラストレイテッド 学研
工藤慎太郎著 運動器疾患の「なぜ?」がわかる臨床解剖学 医学書院】
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