走ることと歩くことのちがい

みなさん歩いてますか?

 

最近の新患さんを診ていても、老いも若きも歩行の量が減っているな~、という印象です。

 

既存の患者さんも、仕事が忙しい、家の用事があるから、寒くなってきたから、目的もなく歩くなんて・・・、などなど。

 

 

とまぁ、歩くことへの価値観の違いを感じる今日このごろです。

 

 

この時期は歩いても爽やかで、本当に気持ち良く歩けます。歩いてもなにも得がない!なんて思わずにサッと外に出て歩きに行きましょう!!気持ちも晴れやかになること間違いないですよ〜!

 

 

というわけで、本題です。

 

『歩くのではなくて、走ることではダメですか?』という質問をよく受けます。

 

走ること自体は運動(スポーツ)ですし、それ自体が悪いわけではありません。

 

ただ、走ることで歩くことを補てんできるか?という意味においては全く別問題で、歩く効果を得ることはできません。

 

その違いを何点かあげましょう。まずは走っている図をご覧下さい。

 

歩行2

 

ここで注目して欲しいのは足が地面に接地している様子です。

 

両足が同時に接地している時間がなく、ほぼ片足で衝撃を受け止め、跳ねるように足を蹴りだしているのが分かるはずです。

 

そして左右の脚が同時に空中に浮いているのが特徴です。

 

次に歩いている図がこちら。

 

歩行1

 

必ず左右どちらか一方、または両足が地面に接地し、なおかつ足が地面に接地している時間が長いことが分かります。

 

この、足が地面に接地することにより、足底からの荷重がヒザ~股関節を通り骨盤の仙腸関節に伝達されます。

 

この仙腸関節にしっかり荷重がのることによって骨盤のゆるみが解消され、安定していくのです。

 

 

他にも異なる点はありますが、なによりケガの心配もなく、誰でも何処でも何時でも安全に出来る運動です。

 

ストレス解消にも持ってこいですよ!!

 

さぁ!あなたの一歩を踏み出しましょ〜!!

 

 

【参考文献:キリステン ゲッツ・ノイマン著 観察による歩行分析 医学書院

 

 

 

 

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