「こどもが歩くのを嫌がるのだけれど、歩かせるにはどうしたら良いですか?」
以前、女性の患者さんから、このような質問をされたことがあります。
「ご一緒に散歩しながらで良いので、歩かれたらどうですか?」
「30分歩いたらお菓子をもらえる!とかでも良いのでは?」
その時はそのように答えたと思います。
でも、この回答はとても不十分で、自分自身納得いくものではありませんでした。
その後も、この質問の回答については、随分調べたり、考えたりしました。
「すぐに疲れたといって地べたにすわる・朝礼で真っ直ぐ立っていられない・ちょっとのことで骨折する・遠足で完歩できない」など、こどもの身体に異変が起きている、という警鐘がだされたのは昭和50年代のことです。
現代の子どもたちは、30年以上前に比べさらに深刻な状態になっています。
外で遊ぶ子を見かけなくなり、すぐつまずいて“顔から転ぶ”子どもが増えているようです。
人類は直立二足歩行を獲得したことにより、脳の飛躍的な進化を遂げ、思考力、判断力、創造力、想像力などの情報を高度に活用する知恵、人として生きる能力を手に入れました。
歩くことを失った子どもが無気力になり、姿勢も悪く、元気が無いのは必然のように思えてきます。
では、子どもを歩かせるにはどうしたら良いのか?
『親である、あなたが歩いたら良い。』
とてもシンプルですが、これがいまだせる僕の答えです。
僕は自転車に乗りません、というか自転車を持っていません。
電車や車以外の移動は、基本的に徒歩です。
つまり、自転車で移動している友人たちは僕と行動をする時は必然的に徒歩になります。
よく、隣で自転車を押していた友人は、行動が読めたのか、自転車を置いて、徒歩で集合場所に来るようになりました。
主婦の方はとかく自転車での買い物が多くなります。電動自転車の普及でその数は一気に増えたように感じます。
家族の買い物をされるので荷物が多くなるので当然だ、とお思いの方が多数だと思います。
ただ、“本当に子どもを歩かせたい!”と切に思うならば、今すぐ自転車を捨てて、歩かれるのが一番の近道のように思います。
夏の暑さも遠のきました。
ぜひ、ゆっくり会話のできる徒歩で、子どもさんと一緒に歩かれてはいかがでしょうか?
【参考文献:村山友宏・山羽教文著 歩育のすすめ 三省堂
歩育のすすめHP http://www.moonstar.co.jp/whatshoes/hoiku/index.html】
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