あゆむ整骨院ブログ

あゆむ整骨院

爪のあれこれ

2013年10月22日(火)

爪はなぜついているのでしょうか?

巻き爪を起こす原因、生活上の注意点など、いろいろとあるのですが、まずは“爪”そのものがどういったものなのかをお伝えしていきます。

爪の役割。

それは指先の保護と細かい作業をするためです。

指先はからだの中でも特に神経が多く敏感な場所になります。さらに、爪は指腹部に加えられた圧力を受け止められることにより、圧の反発を働かせ“第2の眼”といわれるほどの指先の感覚を増強させる働きをもっています。

プロ野球選手のピッチャーが、指の爪のケアを怠らないのは、指先の微細な感覚が投球に大きな影響を与えるため、というのにも納得できます。

足の爪は、手の爪と異なり、からだを支え歩行時に足先に力を入れやすくする働きを果たしています。

巻き爪がよく起こる足のおやゆびに痛みがあると、歩行自体が崩れ、からだ全体のバランスが崩れる原因にもなるので注意が必要です。

次に爪の主成分ですが、硬ケラチンというタンパク質で、髪の毛と同じ成分でできています。

円形脱毛症の方の爪に横筋や小さな凹みが出来たり、爪自体が歪んだりすることがあるのですが、これは爪と毛が構造的に非常に類似しているからであることを示唆していています。

また、『皮脳同根』という言葉があるように、皮膚(髪・爪)と神経は外肺葉という同じ根っこからできています。

(外肺葉:受精卵の初期に将来において神経・皮膚・感覚器になることを決定されている部分)

脳に受けたストレスが肌や爪に影響を与えることも頷けますよね。

(ちなみに皮膚は“第2の脳”ともいわれています)

いつもの見慣れた爪にも深い意味があるのですね。

なかなか興味深くないですか?

最後に、爪の漢字の成り立ち。

「爪:手を上からかぶせて、下にある物をつまみ持つ形にかたどられ、つめの意味を表す(漢語林)」