ファブリックスケープ=布のある風景 episode.1
2013年10月30日(水)
当院のカーテンでお世話になったfabricscapeさんHP内のworks(施工事例)に取り上げて頂きました。
とても素敵なHPで、fabricscapeさんが過去に手掛けられたお仕事もこちらでご覧いただけます。
Fabricscapeの代表である山本さんは、当院の設計を担当して頂いた、屋根裏設計の中山さんからご紹介頂きました。
当初こちらのオーダーとしては、
・患者さんがあお向きに寝ることが多いので、カーテンレールを無くしてして欲しい
・清潔感があって、デザインとして面白いもの
・待合いと施術室の雰囲気は、ガラリと変化させる
・特に待合いは、外からの第一印象になるので、街の外観を損なわないようにして欲しい
ざっとあげるとこのような感じでした。
医療施設でよく使用される、既存のカーテンレールは、天井から何本も支柱を出して固定されてますので、どうしてもごちゃごちゃとした印象を受けてしまいます。
僕自身がこの技法をどうしても受け入れることが出来なくて、この“カーテンレールを無くす”というのが最大の難関でした。
しかし、最も長い箇所で5m30cm!!
そこに布を吊るすわけですから、具材としてかなりの強度を要求されます。
ワイヤーを使ってなんとかなるんじゃないの?
ということで、建築士の中山さんを交えて、どのように強度を出すか、という案を何度も打ち合わせして頂きました。
しかも、『引き算をしたデザインする』という、必要のないものを極力そぎ落としていこう、という院内全体のデザインとしてのテーマがありました。
強度を付けたいけど、視覚に入る器具は最小限に抑えたい!という無理難題。
器具の選定には大分とご苦労されたと思います。
最終的にこれで大丈夫!という案までたどり着いたのですが、当日の施工中も慎重に取り付け作業をされていたのが、印象に残りました。
つづく・・・
内装工事中、足しげく現場を訪れていた山本さん。おつかれさまです!!