ファブリックスケープ=布のある風景 episode.2
2013年11月1日(金)
前回に引き続きカーテンの話。
今回はそのデザインについて。
一般的には、医療系のカーテンは無難な淡い色を選ぶのがセオリーだと思います。
が、院内の中で、壁面、床面に次いで面積を占めるのがカーテンです。
多くの視覚情報として入ってくるものになるので、ここはとても重要です。
「山本さん。シンプルかつデザイン性を持った、面白い(?!)カーテンをおねがいします!!」
もう、ここまで来るとオーダーを通り越してワガママ、というか嫌がらせか。。。
山本さんも、よくぞ、本気で相談にのってくれたものだと思います。
これまた、設計の中山さん、山本さんと頭を突き合わせ、何度となく打ち合わせをしました。
その中でようやく出てきたのが、今回の案である“curtains for walking”です。
院内で行う歩行チェックの際は、みなさん少し緊張されるのか、動きがぎこちなくなってしまうことがあります。
その時に、ほぼ目線の高さにあるラインを目線のガイドとし、歩くことから意識を外してもらって、自然な動きを促す。
歩行から情報を引き出すのは非常に難しいですし、院内の短い距離になるので、効果としては不十分かもしれません。
ただ、実際に歩いてみると・・・。
確かに目線が上を向いて、なんとなく良い感じ!!
意識が下半身にいき過ぎないのが良いのでしょう。
そして、最後にエントランスのカーテン。
これはもうfabricscapeさんの得意とするグラデーション。
しかも、淡い色を使ったもので、色の配色は絶妙です。
当院がある真田山町は真田山公園が真裏にあり、とても閑静で良いところです。街の景観を損なわない、良い雰囲気の外観になったと思います。
今回は2回に渡ってカーテンについて語ってしまいました。
この機会に当院のカーテンを少しでも気に入ってもらえたら幸いです。
そして、とても良い仕事をしてくださったfabricscape山本さんと、当院の設計からコンセプト全てに係ってくれた屋根裏設計中山くんに感謝。
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