捻挫(ねんざ)ってなんだろう?
2013年11月16日(土)
整骨院(柔道整復師)の業務範囲になる“捻挫”ですが、みなさんその定義はご存じでしょうか?
「捻(ひね)って挫(くじ)いたもの」という理解でも間違ってはいませんが、今回はその内容をもう少詳しく説明したいと思います。
まず、医学的な捻挫の症状の定義はこのようになっています。
『関節に力が加わっておこるケガのうち、骨折や脱臼を除いたもの、つまりX線(レントゲン)で異常がない関節のケガは捻挫という診断になります。
したがって捻挫とはX線でうつらない部分のケガ、ということになります。
具体的には靭帯や腱というような軟部組織といわれるものや、軟骨(骨の表面を覆う関節軟骨、間隙にはさまっているクッションである半月板や関節唇といわれる部分)のケガです。(公益社団法人 日本整形外科学学会 HPより抜粋)』
この文章にあるように、X線で異常がない関節のケガになりますので、診断がとても重要になります。
「ここをこっちにこう動かしたときにここがこのように痛む」といった詳細が必要になり、「関節にどのような力が加わって痛めたのか?」という原因を知ると共に、関節がどっちの方向にズレているのかを導きます。
また、捻挫がある箇所には“炎症”が起きます。
炎症反応とは、医学的に『痛みがあり・熱をもち・腫れて・赤くなり・動かしにくい』という特徴を持ちますので、視診・触診・運動検査をすることでより詳しく特定していきます。
以上のことを踏まえて、問題のある関節を元の場所に戻す処置(整復処置)を行うのです。
人間のからだは、日常生活のなかで起こる些細な力や、その積み重ねでも捻挫を起こします。
また、検査をすることにより、本人が気づいていない動きの制限や、それに伴う痛みなどを発見することができます。
継続した炎症反応により、関節の変形に至ることもありますので注意が必要です。
参考文献:公益社団法人 日本整形外科学学会 HP http://www.joa.or.jp/jp/index.html
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