温めた方が良いの?冷やした方が良いの?
2013年8月30日(金)
当院では患部のアイシングを推奨しております。
その理由は痛みがあるところに“炎症”が起きているからです。
“炎”の字が入るこの“炎症”には医学的に「痛み・赤くなる・腫れる・運動がしにくい・熱をもつ」という5つの兆候がみられます。
アイシングは患部の熱を奪い炎症反応そのものを抑える効果があるのです。
「温めた方が良いのでは?」という方が非常に多く、実際そのようにされている方も多くみられます。
たしかに温めると痛みがやわらいだように感じますが、これは一時的な感覚になります。
というのも、生理的に人間の感覚は体温が高いと鈍くなり、逆に低くなると鋭くなるからです。
例えば、サウナで肌をたたくとボヤーっと感覚に鈍く、寒い真冬に屋外で同じことをするとピリッとしますよね。
つまり、温めると一時的に患部の痛みを感じにくくなり、患部の体温が正常に戻るとまた痛みも戻るということになります。
また、痛みがあるところには炎症があり熱をもっていますので、温めると火に油をそそぐようなもので、余計に痛みがおさまりにくくなるので注意が必要です。
ではでは次回は実際に「アイシングの仕方」をお伝えします。
photo by ayaka umeda (http://www.umephoto.net/)
カテゴリー : アイシングについて