腰の痛み～歩かなあかんよ～

2014年3月11日(火)

腰の症状(おもい、だるい、いたいなど)をお持ちの方にとって、歩くことは一番の解決方法であり、症状を改善させる近道です。

巷には腰の症状を改善させるレシピ本が多数刊行していますが、そのメソッドの根拠は最大公約数的なものや、良いとこ取りをした集合体なものが多いように思います。

もちろん、その中には良い方法もあり、取り入れることで良い効果がでた方もいるかとは思いますが、安全性や生理性(生命のしくみ)、その効果において歩行に優るものはありません。

ヒトは二足歩行を獲得し、そのからだは歩くために適した構造になっていますので、歩くことでその機能を保つことができます。下の図は、同じヒト上科に属するヒトとテナガザルの骨格標本ですが、骨盤や背骨の形に違いがあることが確認できます。

ヒトは進化の過程で背骨のＳ字カーブと獲得したのですが、歩行不足の方に多くみられる、背中がまる～くなってしまう人はヒトからサルへと退化傾向にあるように思います。

家でいうと土台になる骨盤ですが、土台が傾くと、家の柱や屋根が傾くように、骨盤が傾くと背骨や頭の位置も同様に変化します。

ヒトのからだは、その人自身の意思とは全く無関係にからだを守ろうとし、その変化は代償(犠牲を払うことで目的を果たす)することで、その場を取り繕っているのです。

どんな人でも歩くことで確実に良い方向に変化していきます。

人間、やっぱり、歩かなあかんですよ！！

昼の休憩時間に大阪城の梅園に行ってきました。

春の訪れを感じに、是非歩いてお出かけください！！

参考文献：奈良貴史　ヒトはなぜ難産なのか　岩波科学ライブラリー

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