2014年3月4日(火)
「長時間、座っていると腰が痛くなってくる」
「立ち上がるときに腰が痛くて伸びにくい」
などなど、座った姿勢によって起きる腰の痛みで悩まれている方は多いかと思います。
長時間の座った姿勢はどうしても身体(骨盤)に負担をかけてしまいます。
腰の痛みや疲れを軽減させるためには、座るときの姿勢を改善させることがとても重要になってきます。
座り方を変えただけで、腰の痛みが軽減される方もおられます。今回は、座るときの前後のバランスについてお知らせしたいと思います。
まずは、悪い見本(姿勢)です。
どうでしょうか?
なんだかやる気のなさそうな、疲れを感じる姿勢です。この姿勢は骨盤にとっては最も悪い形になります。
背骨から骨盤にかけて、骨盤から上がCの字になっているのが分かると思います。
この姿勢になると重心が後ろに傾き、骨盤が背骨と頭の重みをしっかりと支えることができません。
骨格は身体を内側で支えるポールや支柱です。その骨組みが崩れると周りの筋肉の負担が大きくなってしまい、痛みや疲労を強めてしまいます。
座っている本人は楽に感じるかもしれませんが、からだにとってはかなりの負担になります。
この無意識な行動の積み重ねが骨盤の負担になっているので、姿勢を改善することでその負担を減らすことが出来ます。
次に良い見本(姿勢)です。
背骨がS字のカーブを描いているのが分かります。
これで、骨盤より上にある上半身の体重をしっかり骨盤で支えることができます。
この姿勢を作るポイントは座面とお尻が接している部分になります。
悪い見本の画像を見てもらうと骨盤が後ろに傾き、骨盤の後面全体で座面に接しているのが分かります。
良い見本のように骨盤を起して、坐骨で座面に接して欲しいのですが、簡単に姿勢を直す方法があります。
座った状態で、両足を床に付け、真上に腰を3cmほど持ち上げ、そのままストンと座ってみてください。
どうでしょうか?
良い姿勢に慣れないうちは、違和感を感じるかもしれませんが、少しずつからだに馴染ませていくと良いでしょう。
上の図はヒトが歩いている画像です。
前回のブログでも触れましたが、ヒトのからだは二足歩行に対応した形をしていて、歩行時の形は骨格の強度が高く安定した状態といえます。(骨格がグラグラしていたら、バランスがとれずまともに歩けませんよね)
座るときの姿勢が、歩く姿勢から離れていくと、それだけ姿勢の強度が下がることになります。
かたちの良い姿勢をしっかりイメージして、日々のからだへの負担を少しでも減らしましょう!!
参考文献:國津 秀治著 よくわかる股関節・骨盤の動きとしくみ 秀和システム
あゆむ整骨院では「歩く・冷やす・治す」
をコンセプトに治療を行っています。
JR玉造・鶴橋駅から徒歩7分 巻き爪・骨盤矯正
あゆむ整骨院 大阪市天王寺区真田山町2-2東興ビル102
※予約優先制になります。まずはお電話ください。
06-6763-7191
カテゴリー : 日常生活指導について
2014年2月26日(水)
膝の痛みに関して3回に分けてお伝えしてきましたが、最後となる4回目は、いままでの“まとめ”と関節を支える“骨”についてお伝えてしていきます。
まずは、いままでの重要なポイントだけをピックアップします。
①歩くために必要なヒザの筋力は、重力に対抗する力があれば充分である (足踏みができるぐらいの筋力ですね)
②ヒザは適度な負荷をかけて、動かしていかなければいけない関節である (ヒトのからだは動かすことでその機能を回復します)
③ヒザは陸上での運動が一番適している (ヒトのからだには適度な負荷が必要です)
以上の3点。
ここに共通することがあります。
それは、
『ヒトのからだに与える負荷』=『重力』
四足歩行から直立二足歩行へ進化をとげたヒトは、骨盤や股関節、その他の関節の形や使い方を大きく変える必要がありました。
その過程のなかで、直立二足歩行における重要な課題が“重力に対抗し、それを乗り越える”ことだったのです。
すなわち、私たちのからだは『後ろの二本足で立ち上がり移動する』という要望に応えた形になっているのです。
また、骨はこの重力の負荷を受けることによって、強度を増していきます。(重力が少ない宇宙で過ごす宇宙飛行士の骨が骨そしょう症になりやすいのは有名な話ですね)
これは、骨が荷重を受けることで、その部分がマイナスに帯電し、プラスのカルシウムイオンを骨に吸着させ、骨を強く太くさせる、といわれています。
ヒトは重力に対して二足歩行を獲得しましたが、なにかのきっかけにより重力線からバランスを崩すことで、からだを支えている関節がその代償をうけている(痛めている)と考えられます。
ヒザの機能を回復していくため、そのヒト自身のからだのバランスを取り戻すために適度な歩行はとても重要な運動になります。
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カテゴリー : 日常生活指導について,歩行について
2014年2月18日(火)
当院では常々“歩く”ことを推進しており、歩くことによって、自分自身のからだをメンテナンスすることを目的としています。
歩行は陸上を歩くことを前提としていますが、ひざや股関節に痛みがある方にはプールなどの水中ウォーキングを“許可”することがあります。
その目的(メリット)は、足に体重をのせると痛くて歩けない方に対して、浮力を利用して関節への負担を減らすためです。
そして、ある程度痛みが軽減した時点で陸上での歩行に取り組んでもらいます。
痛みが軽減するのだから、水中の方が良いように思えてしまいますが、水中でのウォーキングにはデメリットがあります。
まず、水の抵抗による歩くフォームの崩れと過剰な負荷。
水の中では等速性といって、速く動かすほど抵抗が増していきます(おふろに入ったときに、湯船の中で速く手を動かすのと、ゆっくり動かすのでは力の入れ方が大きく変わるので試してみてください)。
もうひとつは、水圧による負荷です。水圧は深さに比例し、水中にある物体のすべての方向から均等に力が加わります。
腰までの浅いプールだと問題無いのですが、肩まで水面があるプールだと、お腹から胸にかけて水圧がかかり呼吸がしにくくなります。
このふたつのデメリット(からだへの負荷)がいわゆるダイエットを目的とした水中でのエクササイズとして取り入れられているのです。
当院での治療の目標は“ダイエット”ではなく、“歩く力の回復”です。
みなさんの日常は水中ではなく、陸上が主です。
そういった意味でも、水中ウォーキングのメリットを上手に利用して、陸上へのウォーキングに移行していかなければなりません。
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カテゴリー : 日常生活指導について,歩行について
2014年2月11日(火)
前回に引き続き“ひざ”についてです。
「先生、少し内容が濃いで〜」という感想もありましたが、膝の痛みは歩くことに直結します。もうしばらくお付き合いをおねがいします!
膝に痛みがあると、膝の関節をかばうことが良いと思いがちです。病院などで「膝に負担をかけないように」と言われた方も多いかと思います。しかし、これは本当にそうなんでしょうか?
膝は痛みがあっても、動かしていかなければいけない関節です。
その理由は3つあります。
①『膝を動かさないことで、関節の動く範囲が狭くなる』
炎症を起こした関節は、動かさないことで、関節周囲の軟部組織が変化し、関節自体の動きが悪くなります。
ギプス固定の経験ある方は身に覚えはありませんか?長期に関節を固定し動かないようにすると、関節の動きは悪くなってしまいます。
②『膝をかばうことで、関節周囲の骨が弱くなる』
ヒトのからだでは、体重をかけるとで骨が強度を増していきます。
膝に痛みがあってかばうことで、骨自身に必要なストレス(荷重)がなくなり、骨密度が低下することになります。
③『膝をかばうことで、別の部位に負担をかける』
膝に痛みを出さない動きをすることで、正常な関節にも負荷をかけることになります。
特に、痛みがあって体重をのせないように歩く事で、同じ側の骨盤に正常な体重がのらず、からだ全体の問題を引きこすことも考えられます。
以上の3点が絡み合い、動かないことでさらなる動作の制限を作ることになります。
「動かない」から「動けない」という負のスパイラルに陥らないために注意が必要です。
また、人のからだはひとりとして同じ形ではなく、症状の進行の仕方も様々です。
膝に適度な負担をかけ、正しく動かしていき、症状の進行を抑制するアイシングが重要になります。
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