2013年11月25日(月)
先月から今月にかけて、足のふくらはぎに症状が出ている方が数人来院されました。
症状としては、ふくらはぎから足にかけての重だるさ・痛みなのですが、立っている時間が長くなると、しんどくて立っていられない、座りたくなる、といったものでした。
患者さんの症状が出始めたのは、最近の方や5年以上前からの方、性別も男女差はあまりなく、年齢もまたバラバラです。
老若男女の分け隔てはありません。
しかし、この症状で来院される方の特徴として共通することがあります。それは、患者さんの症状がある骨盤に必ずといって緩みがある、ということです。
この、骨盤の緩みを原因として症状が出ており、緩みをとりのぞき、安定させることで、症状は無くなっていきます。
また、日常生活のなかでの悪い習慣を変えていくことで、良い状態を維持することができます。
上記の患者さん方も順調に回復され、無事治療を終わられています。
このような症状でお困りの方がおられましたら、お気軽にご相談ください。
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2013年11月21日(木)
指の関節を過剰に引っ張ったり、曲げたりすると“バキッ”とか“ポキッ”という音がすることがあります。
関節内は滑液(かつえき:関節軟骨に栄養を与え関節の運動を滑らかにする液体)という液体で満たされています。
この液体の中で気泡がはじける音がその正体で、この現象を“キャビテーション”といいます。
キャビテーションとは?簡単に説明すると、「圧力を低くすると、水の沸点が下がり、室温でも水を沸騰させることができる現象」です。
分かりにくいかな〜?
では、イメージしやすい方の例えです。
「富士山の山頂(気圧が低い)では、水の沸点が100℃より下がる」
どうでしょうか?
キャビテーションは身近な物を使っても体験することができます。
庭の水まきで、遠くに水をまくためにホースをギュッと指さきでつまむと、つまんだ所で泡が立っているのを見たことがあるはずです。
あれは水が沸騰している泡なのです。
関節を引っ張ったり、曲げることで関節内に圧力の低下を起こし同様の現象を起こしています。
またこの気泡は、消滅する際に非常に大きなエネルギーを発生させ、まわりの物体にダメージを与えます。
結石療法では、超音波を当て意図的にこの現象を起こし結石を削り取っています。
日常的に関節を鳴らしていると、上記のことと同様なことが関節内に発生します。
関節軟骨を傷つける原因になりますので、クセになっている人は注意してください。
参考文献:石綿良三/根元光正著 「流れのふしぎ」講談社
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2013年11月18日(月)
季節が進み、気温が下がってきているのを肌で感じる毎日です。
今年の夏は猛暑日が続きました。「アイシングをすると気持ちよい〜」ということもあり、みなさんしっかり冷却をされていたようです。氷を作るのが間に合わなかったのも、なんだか大分前の出来事のように感じます。
しかし、今月に入ってからは、「アイシングの回数が減った」、「寒くて冷やすことが出来ない」などといったお話をよく伺います。
当然、寒い部屋でアイシングをするのは大変です。修行や荒行ではないのでそれはしないようにしてください。
この季節にアイシングをする時は、必ず暖房器具を使って部屋の温度や湿度を上げて欲しいのです。
また、夏のように何カ所も同時にアイシングするのではなく、氷のうの個数を減らして、時間差をつけて頂いても結構です。
また、節電・節約の為に暖房を付けずに、厚着をして寒さをしのいでいる方もおられるかと思います。節電や節約自体はとても大事なことだと思います。
ただ、そのことでアイシングの回数が減り、からだの症状が改善されないのは問題です。
急に寒くなったことで、運動量が減り、アイシングの回数が減り、カイロやコタツで温める。
夏には無かった、悪い要素が増える傾向になるのが冬の特徴です。
「毎年、冬になると体調が悪くなる」、「冬に必ずぎっくり腰になる」といった方は特に注意が必要ですよ。
当院では、室温や湿度を上げ、補助暖房を使い、なるべく快適にアイシングが出来る環境作りを目指しています。
みなさんも、冬に体調を崩さないように工夫してアイシングをするように心がけましょう!!
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2013年11月16日(土)
整骨院(柔道整復師)の業務範囲になる“捻挫”ですが、みなさんその定義はご存じでしょうか?
「捻(ひね)って挫(くじ)いたもの」という理解でも間違ってはいませんが、今回はその内容をもう少詳しく説明したいと思います。
まず、医学的な捻挫の症状の定義はこのようになっています。
『関節に力が加わっておこるケガのうち、骨折や脱臼を除いたもの、つまりX線(レントゲン)で異常がない関節のケガは捻挫という診断になります。
したがって捻挫とはX線でうつらない部分のケガ、ということになります。
具体的には靭帯や腱というような軟部組織といわれるものや、軟骨(骨の表面を覆う関節軟骨、間隙にはさまっているクッションである半月板や関節唇といわれる部分)のケガです。(公益社団法人 日本整形外科学学会 HPより抜粋)』
この文章にあるように、X線で異常がない関節のケガになりますので、診断がとても重要になります。
「ここをこっちにこう動かしたときにここがこのように痛む」といった詳細が必要になり、「関節にどのような力が加わって痛めたのか?」という原因を知ると共に、関節がどっちの方向にズレているのかを導きます。
また、捻挫がある箇所には“炎症”が起きます。
炎症反応とは、医学的に『痛みがあり・熱をもち・腫れて・赤くなり・動かしにくい』という特徴を持ちますので、視診・触診・運動検査をすることでより詳しく特定していきます。
以上のことを踏まえて、問題のある関節を元の場所に戻す処置(整復処置)を行うのです。
人間のからだは、日常生活のなかで起こる些細な力や、その積み重ねでも捻挫を起こします。
また、検査をすることにより、本人が気づいていない動きの制限や、それに伴う痛みなどを発見することができます。
継続した炎症反応により、関節の変形に至ることもありますので注意が必要です。
参考文献:公益社団法人 日本整形外科学学会 HP http://www.joa.or.jp/jp/index.html
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